魔法雑貨にまつわるフレーバーテキスト
「旧世界旅行記」の世界と
世界観を共有するような、しないような
フレーバーテキストのある魔法雑貨作品をまとめました
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【魔法・魔術学校の教室ワープキー/まほうまじゅつがっこうのみょうしつわーぷきー】
魔法・魔術学校の各教授が一つずつ持つ、教室感をワープ移動できる鍵。
行先の教室を脳内に思い浮かべながら扉にこの鍵を差し込み、ひねって開けると、どこからでも思い浮かべた教室へと行くことができる。
紛失すると学長から大目玉を食らうため、教師たちは常に自身のベルトに着用したうえでポケットへ収納するか、「4次元ポケットの魔法」を使って自身で形成した固有の亜空間へ収納している。
昔、海の国の魔法魔術学校の新入生が遊び半分でくすねて使った時には、すられた教師もすった生徒も一週間の謹慎・構内奉仕作業を命じられ、こってりと絞られたそうな。
―――――マジックアイテム解説新書より
【魔法・魔術学校の寮直通キー/まほうまじゅつがっこうのりょうちょくつうきー】
魔法・魔術学校の生徒が持つ、どの教室からでも寮へとつながる鍵。
魔法魔術学校の校内であればどの扉にこの鍵を差し込んでも、ひねって開けると寮へと行くことができる。
紛失すると学長から大目玉を食らうため、自身で加工しペンダントにする生徒やベルトに括る生徒が多い。
まことしやかに囁かれる真偽不明の話だが、鍵を紛失した過去の生徒は寮内奉仕活動を1か月命じられるそうだ。
―――――マジックアイテム解説新書より
【まじない石のペンダント/まじないいしのぺんだんと】
地下洞窟で採掘された魔石を砕き、
町外れの森に住む魔女が加護の呪いをかけて町娘たちに作ったペンダント。
身につけると魔物避けの効果があるため、旅に出る想い人に贈る町娘もいるようだ。
―――――マジックアイテム大全集より
【エデンの鍵/えでんのかぎ】
この世全ての扉をエデンの園へと繋げることの出来る鍵。
小花の装飾が施されたネックレス状の意匠で作られており、それぞれ異なる大陸に住まう5人の妖精が持っている。
世界に破滅が訪れる時、妖精たちはこの鍵を使って世界をエデンと繋ぎ、神のもとへ人々を召し上げ救済すると言われている。
―――――マジックアイテム大全集より
【熾天使の杖/せらふぃむのつえ】
杖にはめ込んだ天然石に大気のマナを集積するまじないをかけ、莫大な魔力をため込むことができる杖。
それぞれに熾天使の意匠が組み込まれており、ラファエル・ウリエル・ミカエル・ガブリエルの4人の熾天使に準え、神代に魔装具鍛冶の男によって最初の4本が鍛造された。
男の名はヘファイストス。
奇しくも神話の火と鍛冶の神と同じ名を持つ彼は、今代にいたるまで名を残す素晴らしい魔装具を鍛造し、魔装具発展の礎を築いた。
熾天使の杖もまたそのひとつ。
だがその鍛造方法と夥しい魔力集積のまじないのかけ方は一子相伝で秘匿されており、彼の子孫しか熾天使の杖を作り出すことはできない。
その鍛造の難しさは、ヘファイストスという大天才を祖に持っていたとしても一人の人間が一生に一本作り出せるか否かというほど。
それゆえ使用可能な状態で流通する熾天使の杖はどの時代でも数えるほどしか存在しないのだという。
―――――マジックアイテム大全集より
【極東時空間管理局のワープドライブキー/きょくとうじくうかんかんりきょくのわーぷどらいぶきー】
瞬間移動、タイムトラベル、亜空間管理…一般的にはあり得ないさまざまな事象を管理する秘密組織「時空間管理局」の局員が持つ特別な鍵型形状のワープドライブキー「エスペランサ」
万物開錠の鍵とも呼ばれ、すべての「閉じたもの」を開錠する力を持つ。
すべての扉、事象を解放するための装置であるため、一度開放したものを閉じることはできない。
それゆえに不用意に使用することは時空間管理法で厳しく管理されているため、限られた権限のある局員しか所持・使用を許されていない。
―――――マジックアイテム解説新書より
【魔力巻時計/まりょくまきとけい】
熾天使の杖を鍛造したヘファイストスの子は父の跡を継いで魔道具鍛冶となることを夢見ていたが、彼は手先が器用である一方、鍛冶に重要な膂力を持ち合わせていない非力な子であった。
彼は相伝の技術を熱心に学んだ彼は指先の器用さを生かして、魔道具の小型化・一般化のために様々なアイデアを形にしていった。
この時計もまたその一つ。
彼は「熾天使の杖」の鍛造時に魔石にかけた大気のマナを集積するまじないをこの時計の魔石にもかけ、魔石に貯めた魔力を用いてぜんまいを自動的にまき続ける機構を構築したのだ。
マナの吸収量と魔石の魔力貯蔵量の兼ね合いから、この時計は月が出ている時間だけ魔力を集積する。
まるで現実世界の電池の機構のようなそのシステムは当時衝撃的で、だれもがその魔力巻き時計を欲しがったのだという。
―――――マジックアイテム解説書より
【秘密結社ギアーズのミニクリップ/ひみつけっしゃぎあーずのみにくりっぷ】
【秘密結社ギアーズ】という謎の集団の会員が身につける、歯車とビジューの小さなクリップ。
知る人ぞ知る不思議なこのクリップは仲間の識別に使われ、会員たちはそれぞれビジューのカラーがコードネームになっているという話だ。
現時点で存在が判明しているのは
ボルドー、アンバー、クリスタル、オリーブ、コバルトの5名
ある者はOLとして働く結い髪のワンポイントに、またある者は学生服の胸ポケットに…
みな思い思いの場所にこのクリップを着けているが、
会合の時だけは、きっちり決めたスーツのネクタイに着用するルールがあるとかないとか。
【選定の剣Excalibur/せんていのつるぎえくすかりばー】
それは選定の剣と呼ばれた
ブリテンの王となり
英雄譚によって語り継がれるアーサーも
かつてはこの剣を抜いたのだという
剣は湖の乙女たちの加護を持ち
毀れぬ剣と伝承された
朽ちぬ剣は今も尚
己を引き抜き
或いは夜を統べる者を
或いは巨悪に立ち向かう者を
深き森の奥で待つのだろう
何代も、何代も、何代も…
【魔力集積装置 上弦/まりょくしゅうせきそうち じょうげん】
太古の昔に使われていた魔導具で、月女神の神殿近くの集落で発見された。
高名な魔導具鍛治ヘファイストスの子が鍛造したと伝わる小型の魔導具。
【魔力巻時計】に使われていた技術のうち、魔力集積に特化させた装飾品型の魔導具で、
上弦を模した本体に金属部品で魔石を繋ぐと、夜の間大気中のマナを魔力に変換して集積し魔石に貯えるまじないがかけられている。
約半月で魔石に魔力が貯まり、魔力がたまった魔石は魔力を動力とするものを動かすのに使えるほか、同じ形に整えた魔石があれば何度も魔力を貯めて効率よく使い回すことが出来る優れもの。
それまで魔力が切れたら使い捨てであった魔石文明に革命をもたらした画期的な装飾品兼実用アイテムである。
現存する最初期の魔力集積装置はみな上弦の意匠である為、魔法道具学的には【魔力集積装置 上弦】と呼称されている。
下弦の意匠はまだ発見されていないが、仕立てた人間が上弦・下弦が対になるように鍛造することで有名であるため、下弦もいずれ発見されるのではというのが学者たちの見解である。
ーーーーーマジックアイテム大全集より
【セドナの勲章/せどなのくんしょう】
魔法・魔術学校の名誉教授に贈られる勲章。
太古の昔、最初の魔法・魔窟学校を創設した人間の名に因んで「セドナの勲章」と名付けられた。
魔術師・魔法使いとしてはもちろん、教育者としても功績を残した者に与えられる。
銀の底が呈する色は、これを与えられたものに最もふさわしい、その者の印象を表す色に変わる。
勲章の授与の際には授与された者の名が「燃えずの羊皮紙」に記され、栄光を未来永劫残すことが可能。
「燃えずの羊皮紙」には名のほかに勲章の色や授与された日など、様々な事柄が控えられ、協会によって管理される。魔法や魔術に関わる学校全般で身分証として機能するため、ストラップやピンを使って身に着けている者が多い。
―――――マジックアイテム解説新書より
